幼馴染みの重たい愛の隠しごと(マンガシナリオ)
「亮くん…、どうしてここに居るの?まなかの辛いところ、苦しいところを聞いてるの?」

「…うん」

まなかは、体調が悪いときや気が弱っているとき、童心に戻るようで、自分のことをしたの名前で呼ぶことがあった。まなかは、どこかぼんやりしながら続けた。

「どうして、聞くの?」

「まなかが心配だから」

「どうしてまなかが心配なの?」

「まなかが、大切で大好きだから」

「まなかのことが…大切だから…そうっかぁ…」

まなかは、少しずつ覚醒しだしたのか、うつむいて、たくさんの涙を溢れさせた。
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