幼馴染みの重たい愛の隠しごと(マンガシナリオ)
うっすらと目を開けたまなかから、少しだけ体を離して距離を取ると、目を見開いてピタリとかたまり、なんの前触れもなく、またポロリと涙をこぼした。

「りょうくん…?」

まなかは、自分が泣いていることにも気付いていない様子で、俺の名前を呼んだ。

本当に俺はバカだ。

最近のまなかは、少しずつ自分への自信を取り戻しつつあると思っていたのに…、俺はまた、不安そうな顔で声で、名前を呼ばせてしまった。

「まなか体調の方はどう?どこが辛いとか、苦しいとかある?」

優しい声音で、できるだけ優しく、そう心がけた。

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