晴のうち、雨。
「な、、、は、、え、えぇ?」

頬に両手を添えられる。
そのまま至近距離でいたずらっ子のように微笑んだ千夜が言った。

「動揺しすぎ」

「ッ、、、、」

顔面の破壊力たっか、、、、。そんなふうに微笑まれたらつい思い上がってしまうよね。

この人にも過去があるんだろうな。
可哀想だな。辛かっただろうな。

でも、傷を負った孤独な右京も、千夜も他のみんなも、なぜか愛くるしく感じてしまう。

だめだな、私も。
この居場所に安心する前に離れなければいけないのに。

なぜか心地良い。

離れなきゃいけないのに、離れたいけど、今は手放したくないのはなんでだろう。

諦め気味に私はふっと笑った。

「いいよ」




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