転生聖女は、ユニコーンと逃げ出した
私はカルトンさんと一緒に、初めて王城の中へ脚を踏み入れる。
「あの、私……。本当に、いいんでしょうか……?」
おっかなびっくりな様子でお伺いを立てれば、彼は満面の笑みを浮かべて太鼓判を押してくれた。
「なんのために、変装をしてきたと思ってんだよ?」
いくら彼が王弟の護衛騎士で、王城にいるのが当たり前だとしても……。
隣に薄汚れたローブ姿の性別すら不明な怪しい人物がいれば、騒ぎになるのは避けられない。
お尋ね者だと露呈するのを避ける為、私は彼が用意してくださった金髪のウィッグとメイド服を身につけ、隣を歩いていた。
着慣れない衣服を身に纏っているせいか、どうにもソワソワと挙動不審になってしまうのを止められない。
「やはり、無理があるような……」
「気にすんなって。お嬢ちゃんは元々公爵家の生まれだろ? 夜会にだって、出席する権利があるんだぜ?」
「そうかもしれませんが……」
「それに、幼い頃は何度か来てたろ。両親と一緒に」
「え……?」
身に覚えのない指摘を受け、思わず目を見開いてしまう。
私にはそんな記憶など、存在しなかったからだ。
「あの、私……。本当に、いいんでしょうか……?」
おっかなびっくりな様子でお伺いを立てれば、彼は満面の笑みを浮かべて太鼓判を押してくれた。
「なんのために、変装をしてきたと思ってんだよ?」
いくら彼が王弟の護衛騎士で、王城にいるのが当たり前だとしても……。
隣に薄汚れたローブ姿の性別すら不明な怪しい人物がいれば、騒ぎになるのは避けられない。
お尋ね者だと露呈するのを避ける為、私は彼が用意してくださった金髪のウィッグとメイド服を身につけ、隣を歩いていた。
着慣れない衣服を身に纏っているせいか、どうにもソワソワと挙動不審になってしまうのを止められない。
「やはり、無理があるような……」
「気にすんなって。お嬢ちゃんは元々公爵家の生まれだろ? 夜会にだって、出席する権利があるんだぜ?」
「そうかもしれませんが……」
「それに、幼い頃は何度か来てたろ。両親と一緒に」
「え……?」
身に覚えのない指摘を受け、思わず目を見開いてしまう。
私にはそんな記憶など、存在しなかったからだ。