転生聖女は、ユニコーンと逃げ出した
10・家族を捨てた大聖女の大逆転
王弟の婚約者に汚名を着せようとした時点で、王族を貶めたのと同義だ。
激昂したユニコーンに触発されたのだろう。
静かな怒りを胸にいだいたディルクさんは、当然のように国王である兄王に相談し――ノエル・べサリオには、国外追放が言い渡された。
「あの処分は軽すぎる」
ディルクさんは案外、血の気が多いタイプらしい。
己が手にした剣で妹を屠ってやりたかったと言わんばかりの態度を見せながら、私を抱きしめる。
「命を奪ったら、ディルクさんが悪者になってしまいます……」
「しかし……」
「私の望みはもう2度と、あの子と人生が交わることのない生活ですから。これは、充分すぎるくらいの罰だと思います……」
罰が下されたのならば、これ以上執着する必要はない。
そう伝えても、彼は納得ができないようだ。
不満そうに、眉を顰めている。
「ユニッ。ユーニィ!」
ユニコーンも彼と同意見なようで、それに同調する始末だ。
私は神獣を落ち着かせるため、言葉を重ねる。
激昂したユニコーンに触発されたのだろう。
静かな怒りを胸にいだいたディルクさんは、当然のように国王である兄王に相談し――ノエル・べサリオには、国外追放が言い渡された。
「あの処分は軽すぎる」
ディルクさんは案外、血の気が多いタイプらしい。
己が手にした剣で妹を屠ってやりたかったと言わんばかりの態度を見せながら、私を抱きしめる。
「命を奪ったら、ディルクさんが悪者になってしまいます……」
「しかし……」
「私の望みはもう2度と、あの子と人生が交わることのない生活ですから。これは、充分すぎるくらいの罰だと思います……」
罰が下されたのならば、これ以上執着する必要はない。
そう伝えても、彼は納得ができないようだ。
不満そうに、眉を顰めている。
「ユニッ。ユーニィ!」
ユニコーンも彼と同意見なようで、それに同調する始末だ。
私は神獣を落ち着かせるため、言葉を重ねる。