御影の王
俺はその女と、もう一人の男に連れられ、人気のない屋上へと連れ出される。

「やれやれ…」

俺は苦笑いしながら溜息をついた。

「転校生にはこの学園の掟を身をもって覚えてもらう…とかいう奴か?」

俺の言葉に。

「外見もその皮肉も…何から何までそっくりね」

女は眉をひくつかせながら言った。

「メグ…こいつ本当に…?」

女の隣に立つ男が、ひそひそと話す。

「わからないわ…でも彼自身にガーラや異形者との戦いの記憶はないみたいだし…」

女も小声で男に返した。

…どうもこういうやり取りは性に合わない。

「用件がないのならば失礼するが…構わないな?」

踵を返す俺に。

「待ちなさい!」

ピシャリと。

女は俺を制した。

「私の名前は四門メグ!こっちは宮川修内太!この名前に覚えは!?」

訳のわからん問いかけだ。

「質問の意図が見えんな」

俺は顔だけを女…四門メグに向ける。

「転校してきたばかりの俺が、お前らなど知る筈もなかろう」

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