白衣の下に潜む静かな溺愛 ―命を救う手と音を奏でる指先のあいだで―
「気分はどう?美玖。」

「うん。なんかすっきりしてる。」

そう言った時の悠真先生の笑顔、なんか写真に撮っておきたかった。

「指はどう?」

悠真先生が、私の指を握る。

「うーん。なんかまだ感覚鈍いかも。」

「2、3日はまだ動かないよ。でも、麻酔の影響もあるから気にしないで。」

「うん。」

そして看護師さんがおもゆを、小さなお盆に乗せて持ってきた。

「おもゆです。嚥下確認、お願いします。」

「俺がやります。」

悠真がスプーンを手に取る。

看護師が一瞬驚いたように眉を上げた。

「先生が食べさせるんですか?」

「嚥下確認は、医師の役割でしょ。」

そう言って、悠真先生はスプーンを掬った。

透明な粥がゆらりと揺れる。

「じゃあ……あーんして。」
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