白衣の下に潜む静かな溺愛 ―命を救う手と音を奏でる指先のあいだで―
「不適切な行為に及んだ医師を、いつまでも置いておく気はないんだろう。」

そして黒川先生が言った。

「渡部。」

「はい。」

「ただ、ありのままを伝えるんだ。二人の間にやましい気持ちはないと。」

俺はうんと頷く。

その時だった。第2カンファレンスルームの扉が開く。

「倫理委員会を開きます。皆さん、中に入って。」

事務局長が、俺達を中に招きいれる。

中に入ると、黒川先生、篠田先生、里奈さんが横側に座った。

俺はその真ん中の椅子に、座らされた。

「脳外科医、渡部悠真君。今日、呼ばれた意味は知っているね。」

「はい、理解しています。」

手を握り、神妙な面持ちで答えた。

「ええ、では倫理委員会を開きます。まずは確認事項です。」

副院長が、書類をペラっとめくる。


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