白衣の下に潜む静かな溺愛 ―命を救う手と音を奏でる指先のあいだで―
「じゃあ、カウンセリングはこれくらいにして。まずは、ストレッチからですよ。」

こうして私の本格的なリハビリが始まった。

そして、夕方になった頃だ。

リハビリ施設のドアが開いて、入って来た男性に、患者さんみんなが目を奪われた。

「きゃああ。何あのイケメン。」

「どこかのモデル?」

私がその声に振り返ると、そこにはよく知った顔があった。

「悠真先生……」

「美玖、迎えに来たよ。」

手を挙げる悠真先生を見て、患者さんの視線が私に突き刺さる。

すると坂井先生が、私に聞いてきた。

「もしかして、彼氏さん?」

「……はい。」

坂井さんは楽しそうに、立ち上がると悠真先生にお辞儀をした。

「どうも。美玖ちゃんの作業療法士の坂井です。初めまして。」
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