白衣の下に潜む静かな溺愛 ―命を救う手と音を奏でる指先のあいだで―
そして、結婚式が始まった。

式場のドアが始まり、お父さんと美玖が、バージンロードを歩いてくる。

お父さん。緊張しているせいか、表情が硬い。

しばらくして、俺の元に来た二人。

お父さんは、美玖の手を俺に渡すとこう告げた。

「君に託す。」

「はい、お父さん。」

俺はぎゅっと美玖の手を握ると、お父さんの顔を見た。

泣きそうになっているお父さんを見て、俺も泣きそうになる。

「では、誓いの言葉です。」

司祭さんが、俺達に告げる。

「渡部悠真さん。あなたは天音美玖さんを妻とし、病める時も健やかなる時も、変わらない愛を誓いますか?」

「誓います、俺の一生をかけて。」

俺はチラッと美玖を見た。

「天音美玖さん。あなたは渡部悠真さんを夫とし、病める時も健やかなる時も、変わらない愛を誓いますか?」


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