白衣の下に潜む静かな溺愛 ―命を救う手と音を奏でる指先のあいだで―
「俺は、君に何を与えられる?」

私はその瞬間、時間が止まった気がした。

「教えてくれ。君にできることなら、何でもする。」

「じゃあ、愛してよ。」

私は迷わずに彼にそう言った。

「私、愛が欲しい。身を焦がすような恋愛をしたい。」

そうよ。

私を愛してくれる人がいたら、これから先も生きていける。

私も愛されたい。

狂おしい程に、この心を奪われたい。

その瞬間だった。

先生が私を抱き寄せた。

「先生……」

「俺がその相手になって、本当にいいのか。」

顔を上げて、先生を見つめた瞬間。

思わず息を飲んでしまった。

その先生の瞳が、私を心の奥さえも射抜くような熱を帯びていたから。

そして先生は、私をベッドに押し倒すと、パジャマのボタンを一つ一つ外していった。

「あ……」

胸元に先生の息が吹きかかって、先が敏感に震える。

先生が私の唇を奪うと、その柔らかい指が私の胸に触れた。
< 89 / 298 >

この作品をシェア

pagetop