君を守る契約
翌日の朝、偶然にも駅の改札で松永さんにばったりと会った。
「あ……」
思わず声に出てしまうと、彼も私に気がついたのか「おはよう」と声をかけてくれる。
「先日は本当にありがとうございました。あの時、松永さんには穏やかに対応していたと言われましたが、実は心臓はバクバクしていたので助かりました」
そう言うと、彼は一瞬驚いたような顔をしていたが、微笑むと「そうだったんですね。助けられてよかった」と言ってくれた。
そのままなぜか一緒に社屋まで歩くことになった。ほんの数分の距離、特に話が弾むこともないがそれでも不思議と居心地は悪くなかった。
「今日は広島なんだ」
ポツリと呟くその言葉はきっと今日のフライトのことなのだろう。
「いいお天気だしよかったですね。気をつけていってきてください」
そう言うと入り口で分かれた。改札からここまでのたった数分の距離なのに不思議と松永さんとの距離だけはほんの少し近くなった気がした。
「あ……」
思わず声に出てしまうと、彼も私に気がついたのか「おはよう」と声をかけてくれる。
「先日は本当にありがとうございました。あの時、松永さんには穏やかに対応していたと言われましたが、実は心臓はバクバクしていたので助かりました」
そう言うと、彼は一瞬驚いたような顔をしていたが、微笑むと「そうだったんですね。助けられてよかった」と言ってくれた。
そのままなぜか一緒に社屋まで歩くことになった。ほんの数分の距離、特に話が弾むこともないがそれでも不思議と居心地は悪くなかった。
「今日は広島なんだ」
ポツリと呟くその言葉はきっと今日のフライトのことなのだろう。
「いいお天気だしよかったですね。気をつけていってきてください」
そう言うと入り口で分かれた。改札からここまでのたった数分の距離なのに不思議と松永さんとの距離だけはほんの少し近くなった気がした。