不完全な私を愛してくれたのは、年上の彼でした
「それは……このヒビが、私たちを繋いでくれたから」
私はヒビ割れた画面を、優しく撫でる。
「このヒビがなければ、きっと悠大さんと出会わなかった。自分を変えることもできなかった」
「希……」
「だから、このままでいいの。私の、大切な宝物」
悠大さんが、私の手を強く握った。
「僕にとっても、宝物だよ。あのヒビが、希を僕のところに連れてきてくれた」
その言葉に、胸が満たされた。
「でもね」
悠大さんが、ポケットから何かを取り出した。
小さな箱。
「これ……」
箱を開けると、中には小さなペンダントが入っていた。
銀色のシンプルなデザインだけれど、よく見ると……。