不完全な私を愛してくれたのは、年上の彼でした
「悠大さんも、一緒にチームに入ってくれない?」
「僕が?」
「うん。あなたの視点が必要なの」
悠大さんは、少し考えてから頷いた。
「わかった。喜んで」
「じゃあ、新しいプロジェクトの始まりだね」
私たちは、コーヒーカップを掲げる。
「二人で」
「うん、二人で」
カチンと、カップが触れ合う音が響いた。
◇
カフェを出て、夜桜を見ながらゆっくりと歩く。
「きれいだね」
桜の花が、街灯に照らされて幻想的に輝いている。
「希。この3ヶ月、本当に幸せだったよ」
悠大さんが立ち止まって、私を見つめた。
「私も」
「これからも、僕と一緒にいてくれる?」
「当たり前でしょ」
私は、悠大さんの腕に抱きついた。
「私、あなたがいないと、もうダメ」
悠大さんが、私をぎゅっと力いっぱい抱きしめてくれる。
「愛してるよ、希」
「私も、愛してる」
悠大さんが、私の額にキスをした。そして、頬、唇に。
桜の花びらが、私たちを包み込むように舞い降りてきた。
不揃いな二人だけれど、だからこそ美しい。
しばらくして、私たちは手を繋いで歩き始めた。
「ねえ、悠大さん。あの日のこと、覚えてる?」