ループするメイドは破滅ルートを回避したい!はずが、なぜか宰相様の溺愛ルートに入ってしまいました!?
「……っ、ライナスさん……!!」
やっぱりそうだった。
手紙の差出人――筆頭秘書官、ライナス・フォルト。
セドリックの右腕で、頼りになる参謀的存在。見慣れた片眼鏡と品のある立ち姿に、アリアは安堵の息が漏れた。
「ライナスさん、どうしてこんなところに…?」
「宰相閣下の指示です。城外で調査をしたあと、身を隠しているよう言われていました」
その言葉に、アリアは唇を噛む。
「セドリック様は…国家反逆罪で監察局に捕まってしまいました。私たちが地下書庫で見つけた資料もすべて没収されてしまって…」
「おそらく王宮内に『敵の目』があることを閣下は初めから警戒していたのでしょう。自分が捕まることすら想定していたのかもしれませんね」
そう言って、ライナスは床に置いた木箱を開ける。中には巻物や封緘された書類、封蝋付きの古い文書が丁寧に詰められていた。
「私は偽造硬貨のより詳細な鑑定を依頼する間、ルガード家が治めていた西部の鉱山地域を調べました。今は立ち入り禁止になっている場所がほとんどですが、かつて彼らがおこなっていた一端を知ることができました」
そう言ってライナスは、一度息をつく。
「どうやら、王都南市街で流通していた偽造硬貨は、五十年前に鋳造されたもののようです」
(五十年前のもの…?)
ライナスの言葉に、アリアの目を見開く。
「…そんなに前から…?」
ライナスは頷くと、木箱から古びた記録帳を取り出した。
やっぱりそうだった。
手紙の差出人――筆頭秘書官、ライナス・フォルト。
セドリックの右腕で、頼りになる参謀的存在。見慣れた片眼鏡と品のある立ち姿に、アリアは安堵の息が漏れた。
「ライナスさん、どうしてこんなところに…?」
「宰相閣下の指示です。城外で調査をしたあと、身を隠しているよう言われていました」
その言葉に、アリアは唇を噛む。
「セドリック様は…国家反逆罪で監察局に捕まってしまいました。私たちが地下書庫で見つけた資料もすべて没収されてしまって…」
「おそらく王宮内に『敵の目』があることを閣下は初めから警戒していたのでしょう。自分が捕まることすら想定していたのかもしれませんね」
そう言って、ライナスは床に置いた木箱を開ける。中には巻物や封緘された書類、封蝋付きの古い文書が丁寧に詰められていた。
「私は偽造硬貨のより詳細な鑑定を依頼する間、ルガード家が治めていた西部の鉱山地域を調べました。今は立ち入り禁止になっている場所がほとんどですが、かつて彼らがおこなっていた一端を知ることができました」
そう言ってライナスは、一度息をつく。
「どうやら、王都南市街で流通していた偽造硬貨は、五十年前に鋳造されたもののようです」
(五十年前のもの…?)
ライナスの言葉に、アリアの目を見開く。
「…そんなに前から…?」
ライナスは頷くと、木箱から古びた記録帳を取り出した。