ループするメイドは破滅ルートを回避したい!はずが、なぜか宰相様の溺愛ルートに入ってしまいました!?
アリアの息が一瞬止まる。
(やっぱり、ルガード家の紋章で間違いない…!)
そして箱の中に入っていたのは、大きな金属板だった。
「……これは……偽造硬貨の鋳型……?」
硬貨を鋳造するときに使う鋳型だ。
金属の塊に彫り込まれたデザインは、南市街でセドリックと共に見つけた偽造硬貨とまったく同じだった。王宮貨幣局の正式な紋章の上から、それを塗りつぶすかのようにルガード家の紋章が重ねられている。
(間違いない、これは証拠になる……!)
五十年前に、ルガード家が別の経済圏を作ろうとしていた証拠。
これがあれば、エレナもクラヴィス家も、偽硬貨の製造に関わっていないことは明白だ。
そして、セドリックが暴こうとしていた五十年前の出来事が、過去ではなく今の陰謀に繋がっていることの証明になる。
(これを審問会に提出できれば…!)
そのときだった。
「あぁ、それを見つけちゃったか。まったくアリアは本当に予定を狂わせてくれる」
背後で、カツン、と乾いた足音とともに響く声。
「…ユーリ……!」
その顔は相変わらず穏やかで、優しげで。
けれどその笑みの奥には、冷たく濁った底知れぬ闇があった。
(やっぱり、ルガード家の紋章で間違いない…!)
そして箱の中に入っていたのは、大きな金属板だった。
「……これは……偽造硬貨の鋳型……?」
硬貨を鋳造するときに使う鋳型だ。
金属の塊に彫り込まれたデザインは、南市街でセドリックと共に見つけた偽造硬貨とまったく同じだった。王宮貨幣局の正式な紋章の上から、それを塗りつぶすかのようにルガード家の紋章が重ねられている。
(間違いない、これは証拠になる……!)
五十年前に、ルガード家が別の経済圏を作ろうとしていた証拠。
これがあれば、エレナもクラヴィス家も、偽硬貨の製造に関わっていないことは明白だ。
そして、セドリックが暴こうとしていた五十年前の出来事が、過去ではなく今の陰謀に繋がっていることの証明になる。
(これを審問会に提出できれば…!)
そのときだった。
「あぁ、それを見つけちゃったか。まったくアリアは本当に予定を狂わせてくれる」
背後で、カツン、と乾いた足音とともに響く声。
「…ユーリ……!」
その顔は相変わらず穏やかで、優しげで。
けれどその笑みの奥には、冷たく濁った底知れぬ闇があった。