ループするメイドは破滅ルートを回避したい!はずが、なぜか宰相様の溺愛ルートに入ってしまいました!?
「鉱山資源を利益として交易ルートを築く。そして王国に依存しない経済を作り、西部を独立させる……そのための通貨だった」
「そんな……」
「祖父がやろうとしていたことが罪なら、西部の人々に満足にいく暮らしを与えられなかった王政そのものが罪だと思わない?」
アリアは言葉を詰まらせるしかなかった。
ライナスが言っていた通り、本当に独自の経済圏を築こうとしていた。それこそまぎれもない反逆罪だ。
でもルガード家の人々はそれを『善』と捉えている――目の前のユーリも含めて。
五十年前の葬られた出来事。
何が真実で何が正しいのか、アリアには絶対的なことは言えなかった。
「でも、それで……」
アリアの声がかすれる。
「それで、エレナ様まで……罪のない人たちを巻き込んでいいの?」
「罪がない?」
ユーリが、わずかに口角を上げる。
「クラヴィス家は俺たちを踏みにじった家系だ。その娘が、王宮で何も知らない無垢な顔をして王太子妃になろうとしている。それを黙って見てろって?」
ユーリの瞳が、一瞬きらめいた。
「クラヴィス家は清廉潔白の皮を被って、ルガード家を切り捨てたことで王政の中枢を固めた。だから奪い返す。そして今度は俺たちが『裁く側』になる」
「そんな……」
「祖父がやろうとしていたことが罪なら、西部の人々に満足にいく暮らしを与えられなかった王政そのものが罪だと思わない?」
アリアは言葉を詰まらせるしかなかった。
ライナスが言っていた通り、本当に独自の経済圏を築こうとしていた。それこそまぎれもない反逆罪だ。
でもルガード家の人々はそれを『善』と捉えている――目の前のユーリも含めて。
五十年前の葬られた出来事。
何が真実で何が正しいのか、アリアには絶対的なことは言えなかった。
「でも、それで……」
アリアの声がかすれる。
「それで、エレナ様まで……罪のない人たちを巻き込んでいいの?」
「罪がない?」
ユーリが、わずかに口角を上げる。
「クラヴィス家は俺たちを踏みにじった家系だ。その娘が、王宮で何も知らない無垢な顔をして王太子妃になろうとしている。それを黙って見てろって?」
ユーリの瞳が、一瞬きらめいた。
「クラヴィス家は清廉潔白の皮を被って、ルガード家を切り捨てたことで王政の中枢を固めた。だから奪い返す。そして今度は俺たちが『裁く側』になる」