ループするメイドは破滅ルートを回避したい!はずが、なぜか宰相様の溺愛ルートに入ってしまいました!?
「書簡管理室で探偵まがいのことをしてまで、招待状を探していたそうじゃないか」
「えっ、ちょ、どこからそれを——!?」
そのとき、背後からカタンと音がした。
驚いて振り返ると、そこに立っていたのは銀縁の片眼鏡を掛けた男性。
「ライナス・フォルト第一宰相付き筆頭秘書官です。以後お見知りおきを」
彼は整った身形のまま、手を胸に当てて軽く頭を下げる。
書簡記録を一緒に探してくれた、親切で頼りになる上級文官。
あの彼がまさか、宰相閣下の秘書官だったなんて。
(…ということは、全部バレてるってこと…!!?)
気がつけばアリアは立ち上がり、椅子をガタンと鳴らしていた。
「報告は正確でないといけないな、アリア・セルフィア」
「は、はひっ……!」
セドリックは執務机の上で両手を組みながら、アリアの慌てぶりを静かに観察していた。
「勘というにはあまりに的確、偶然というには行動が早すぎる。納得のいく説明を聞かせてもらおうか」
セドリックの低く穏やかな声が、まるで部屋の空気ごと静かに包み込んでいく。アリアはぱちぱちと瞬きを繰り返しながら、必死に何か答えようと口を開いた。
「そ、それは……その……なんとなく、勘というか……直感的に……?」
「あくまで直感だけで王宮の書簡記録室まで足を運んだと?」
「ち、違うんですけど!…いえ、違わなくもないというか……!」
矛盾した言葉を重ねて、口から出るのはますます意味不明な言い訳ばかり。アリアは自分でも何を言っているのか分からなくなっていた。
「でも実際に届いてなかったのは事実ですし、結果的に昼餐会に間に合って、そのおかげでエレナ様と殿下との仲も深まりましたし!つまり、良いことづくしであって!」
「答えになっていない」
「っ〜〜〜!」
一刀両断されて、アリアは半泣きになりかけた。
「えっ、ちょ、どこからそれを——!?」
そのとき、背後からカタンと音がした。
驚いて振り返ると、そこに立っていたのは銀縁の片眼鏡を掛けた男性。
「ライナス・フォルト第一宰相付き筆頭秘書官です。以後お見知りおきを」
彼は整った身形のまま、手を胸に当てて軽く頭を下げる。
書簡記録を一緒に探してくれた、親切で頼りになる上級文官。
あの彼がまさか、宰相閣下の秘書官だったなんて。
(…ということは、全部バレてるってこと…!!?)
気がつけばアリアは立ち上がり、椅子をガタンと鳴らしていた。
「報告は正確でないといけないな、アリア・セルフィア」
「は、はひっ……!」
セドリックは執務机の上で両手を組みながら、アリアの慌てぶりを静かに観察していた。
「勘というにはあまりに的確、偶然というには行動が早すぎる。納得のいく説明を聞かせてもらおうか」
セドリックの低く穏やかな声が、まるで部屋の空気ごと静かに包み込んでいく。アリアはぱちぱちと瞬きを繰り返しながら、必死に何か答えようと口を開いた。
「そ、それは……その……なんとなく、勘というか……直感的に……?」
「あくまで直感だけで王宮の書簡記録室まで足を運んだと?」
「ち、違うんですけど!…いえ、違わなくもないというか……!」
矛盾した言葉を重ねて、口から出るのはますます意味不明な言い訳ばかり。アリアは自分でも何を言っているのか分からなくなっていた。
「でも実際に届いてなかったのは事実ですし、結果的に昼餐会に間に合って、そのおかげでエレナ様と殿下との仲も深まりましたし!つまり、良いことづくしであって!」
「答えになっていない」
「っ〜〜〜!」
一刀両断されて、アリアは半泣きになりかけた。