ループするメイドは破滅ルートを回避したい!はずが、なぜか宰相様の溺愛ルートに入ってしまいました!?
* * *
そして迎えた翌朝。
王宮の正門脇にには、すでに豪華な馬車の隊列が控えていた。今日の目的地、王都南市街への視察行きに使われるものだ。
(すごい…王家の紋章入りの馬車だ…)
いくら王宮勤めとはいえ、メイドである自分がこんな経験をすることなんて普通はあり得ない。アリアは緊張した面持ちでゆっくりと馬車に乗り込んだ。
「……うわぁ、すごい…!!」
乗り込んだアリアは、その豪華な内装に目を丸くしていた。
何気なく触れた座面は深紫色のベルベット張りで、揺れを吸収するクッションまで完備された上等な造り。窓には手触りのいいシルクのカーテンが掛けられている。
庶民からすれば夢のような空間、なのだけれど――
(思いのほか狭い……というか、座ると近……っ!!)
セドリックは向かいの席に座っていた。
いつも執務室で向かい合っているけれど、大きな執務机を挟んでいるから意外と距離がある。でも今は膝が当たるほど近い、というか走り出した馬車が軽く揺れるたびに何度か当たっている。
(なんか、思ってた以上に落ち着かない~~~!!)
一方のセドリックは、どこまでも自然体だった。
書類を片手に読みながら、時おり馬車の窓を開けて外の様子を確認する。その一連の動きが様になっていて優雅だった。
そして視線がこちらをかすめるたび、アリアの心臓は否応なく跳ねる。
そして迎えた翌朝。
王宮の正門脇にには、すでに豪華な馬車の隊列が控えていた。今日の目的地、王都南市街への視察行きに使われるものだ。
(すごい…王家の紋章入りの馬車だ…)
いくら王宮勤めとはいえ、メイドである自分がこんな経験をすることなんて普通はあり得ない。アリアは緊張した面持ちでゆっくりと馬車に乗り込んだ。
「……うわぁ、すごい…!!」
乗り込んだアリアは、その豪華な内装に目を丸くしていた。
何気なく触れた座面は深紫色のベルベット張りで、揺れを吸収するクッションまで完備された上等な造り。窓には手触りのいいシルクのカーテンが掛けられている。
庶民からすれば夢のような空間、なのだけれど――
(思いのほか狭い……というか、座ると近……っ!!)
セドリックは向かいの席に座っていた。
いつも執務室で向かい合っているけれど、大きな執務机を挟んでいるから意外と距離がある。でも今は膝が当たるほど近い、というか走り出した馬車が軽く揺れるたびに何度か当たっている。
(なんか、思ってた以上に落ち着かない~~~!!)
一方のセドリックは、どこまでも自然体だった。
書類を片手に読みながら、時おり馬車の窓を開けて外の様子を確認する。その一連の動きが様になっていて優雅だった。
そして視線がこちらをかすめるたび、アリアの心臓は否応なく跳ねる。