【香る物語】香りの檻
今、芳香堂は4階建ての小さなビルになっている。1階は本店と会社の入り口。祖父の店の『和』の趣をそのまま残した、香木が漂う祈りと癒やしのハーモニー空間。2階には事務室と営業部、3階から上は研究室と役員室。
会社概要に印刷された祖父の信念。文字なのに、どこか温かく感じるこの言葉。きっと祖父の人柄がにじみ出ているからだろう。
そんな祖父の思いを受け継いだのは、父・芳野慎一。父は積極的に西洋のアロマオイルを取り入れ、ラベンダーやローズマリー、フランキンセンスなど、異国の香りを桜や金木犀など日本の香りと融合した。
そして、兄・律己・33歳。経歴欄に、小さく『フランス留学』と記されていた。ラベンダーやローマンカモミールの本場・ノルマンディー/ロワール地方、そして香水の都・グラースで1年間、医療香料の研究をしていたらしい。帰国後、すぐに研究主任として芳香堂に戻り、香りと医療の調和ーーその領域に挑み続けている。
会社概要に印刷された祖父の信念。文字なのに、どこか温かく感じるこの言葉。きっと祖父の人柄がにじみ出ているからだろう。
そんな祖父の思いを受け継いだのは、父・芳野慎一。父は積極的に西洋のアロマオイルを取り入れ、ラベンダーやローズマリー、フランキンセンスなど、異国の香りを桜や金木犀など日本の香りと融合した。
そして、兄・律己・33歳。経歴欄に、小さく『フランス留学』と記されていた。ラベンダーやローマンカモミールの本場・ノルマンディー/ロワール地方、そして香水の都・グラースで1年間、医療香料の研究をしていたらしい。帰国後、すぐに研究主任として芳香堂に戻り、香りと医療の調和ーーその領域に挑み続けている。