「庭の千草」狂詩曲
聞いている分には穏やかで、切なく難しさを感じさせない。

なのに、指の先端まで神経を集中させなければ弾けない繊細さが要求され、演奏しながら何度も指が吊りそうになる。

わたしは宗月にアイコンタクトし「夏の名残の薔薇『庭の千草』」を、意を決し弾き始めた。

パガニーニの「カプリース」は超絶技巧の集大成だ。

複数の音を同時に鳴らす「重音奏法」や1オクターブ離れた音を同時にトリルで装飾する「ダブルトリル」、弓を弦に叩き付け跳ね返りを利用し音を切る「サルタート」など、名人芸的技巧が散りばめられている。

電光石火の素早い楽句や力強い弓使い、囁くような弱音から唸るような最強音まで激しい強弱変化など、実に起伏に富んでいる。

有名なロックの大御所エレキギタリストも、ライヴで取り上げていて、ロックバンドでいうなら生のヴァイオリンで奏でる「ヘヴィメタ」だ。

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