「庭の千草」狂詩曲
「夏の名残りの薔薇『庭の千草』」はその「カプリース」を凌ぐ難曲だ。

超高速で素早い音階を奏でながら、普通は弦を押さえるだけの左手指で弦を弾いて音を出すといった難題を突きつけてくる。

パガニーニ作曲「カプリース」がヴァイオリン曲のヘビメタ「悪魔的な曲」なら、エルンスト作曲「夏の名残りの薔薇(庭の千草変奏曲)」は「悪魔」どころではない。

超ヘヴィメタ「魔神」だ。

僅か10分足らずの曲だが、超絶技巧のオンパレードだ。

詩人トーマス・ムーアが夏の終わりに寂しく残った1本のバラの花に喩えて「人は皆、人々の支えがなければ生きる意味がない」という詩を書いて世界中に広まったそうだ。

「夏の名残りの薔薇」というタイトルの曲だが、日本では「庭の千草」で知られていると云う。

審査員が雁首揃えて、わたしの実力を吟味している。

演奏するしかない、全力を出し切るしかない。

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