「庭の千草」狂詩曲

chapter 3ーー退屈な日々

詩月は7月、第3週の初めから検査のため入院した。

真夏の暑さから逃れ快適に過ごせるのはいい。

入院から数日。

詩月は病室の退屈さに辟易している。

感染予防とプライバシー保護で個室のため、更に退屈だった。

レントゲン検査、血液検査、エコー、CT検査、運動負荷心電図検査などなど、連日検査漬けの日々が始まった。

詩月は体調はさほど悪いと感じてはいなかった。

なのに検査結果は思っているより芳しくないのか、主治医で理久の兄、理仁は表情が硬かった。

「すべての検査が済んだわけではないから、未だどう判断していいかーーでも、貧血と低酸素血症のこの数値で倒れないのが不思議だ」

「そんなに……」

「とくに低酸素血症。酸素分圧の数値は見逃せない。動悸、息切れ、めまい、頭痛などなにがしかの症状は出ていないか?」

「時々。酸素スプレー缶と薬はいつも持ち歩いてる」

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