「庭の千草」狂詩曲
chapter 4ーー名前
翌日。
詩月が検査から戻ると、病室の前に詩子と彩月とが立っていた。
「理仁から数値が良くないと聞いていたけれど、元気そうで安心したわ」
「あの……」
「急にごめんなさいね」
「中にどうぞ」
詩月は2人を病室に招き入れる。
時任が車椅子をベッド脇につけ、詩月に横になれと無言で合図した。
壁に設置された酸素吸入器のバルブを捻り、詩月にサッとカニューレを手渡した。
時任は詩月の手首や胸にベッドサイドの心臓モニターの電極などを取りつけた。
「数種類検査をして疲れていますから、お話は手短に」
仏頂面で抑揚なく言って、病室を出た。
彩月が病室の外を確認し扉を閉め、内から鍵を閉めた。
病室の隅からパイプ椅子を持ってきて、腰かけた。
詩月は改まって何を話すのかと思うと、不安でドキドキした。
「詩月、理久から聞いたわ」
彩月は、そう切り出した。
詩月が検査から戻ると、病室の前に詩子と彩月とが立っていた。
「理仁から数値が良くないと聞いていたけれど、元気そうで安心したわ」
「あの……」
「急にごめんなさいね」
「中にどうぞ」
詩月は2人を病室に招き入れる。
時任が車椅子をベッド脇につけ、詩月に横になれと無言で合図した。
壁に設置された酸素吸入器のバルブを捻り、詩月にサッとカニューレを手渡した。
時任は詩月の手首や胸にベッドサイドの心臓モニターの電極などを取りつけた。
「数種類検査をして疲れていますから、お話は手短に」
仏頂面で抑揚なく言って、病室を出た。
彩月が病室の外を確認し扉を閉め、内から鍵を閉めた。
病室の隅からパイプ椅子を持ってきて、腰かけた。
詩月は改まって何を話すのかと思うと、不安でドキドキした。
「詩月、理久から聞いたわ」
彩月は、そう切り出した。