「庭の千草」狂詩曲
詩月はキッパリと答えたが、技士は検査表から暫し目を離さなかった。

「岩舘先生、こちらの検査表に合わせてペースメーカーの設定を変更した方が良さそうですね」

「私もそう思います」

「手帳に変更数値を記載しておきますね」

技士は手際よく点検をしていく。

「前回はいつ点検しましたか?」

技士は詩月の顔を怪訝そうに覗きこんだ。

「帰国する前だから、まだ半月も経っていません」

「ーー適当な検査しかしていないようですね」

「やはり……厳重注意が必要だな」

理仁は苛立ちを隠せないようだ。

「体調は大丈夫だったんですか。かなりキツかったのでは?」

「酸素スプレーとオキシメーター、吸入器は常に持ち歩いて……多少のキツさは普通なのかと思っていました」

「信じられないーーずさんにもほどがある」

「遠隔モニタリングシステム設定しますか?」

「お願いします」

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