「庭の千草」狂詩曲
「詩月さん、こっちのことは心配しないで。何かあっても、キッチリ対処するし。詩月さんは身体を張ったりしちゃダメだよ」

ーー心配性な身内が周りたくさん居て、目を光らせている。僕としては窮屈しているんだけれど

「詩月さん。メッセージ、必ず見るから連絡して」

ーーわかった

遥は通話を終え、ホッとひと息ついた。

「詩月さん、熱中症は大丈夫だったそうだ」

「ホント、要件だけ伝える電話。せっかちな人やで」

「昴。長々と話さないのは、ちゃんと俺たちのことを考えてくれているからだ」

昴の小言に遥が不満げに言い返した。

「まあまあ、元気そうで良かったよ」

空が遥と昴の間に割って入り、2人は「そうだな」と、顔を見合わせた。

「けど、面白い人やな。紙飛行機飛ばして取引て」

「演奏した曲はエントランスホールで、ピアノ演奏していた曲なんだろ?」
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