「庭の千草」狂詩曲

chapter 6ーーいっしょに

「宗月! すっぱ抜かれた。お前と詩月のこと」

「何だ、藪から棒に」

「呑気にしている場合か。バレたんだぞ、詩月がお前と実の親子ではないと」

宗月のマネジャーハインツが血相を変えて、宗月の病室に駆け込んできたのは、9月末だった。

「病院には血液型のことを新聞、週刊誌やテレビなどに漏らさないよう厳しく規制していたんだが」

ハインツは記事が掲載された週刊誌のページを広げて見せた。

「週刊誌だけでは済まないだろうな」

「そうかーー日本は?」

「騒ぎになっていなければいいが。SNSで拡散されるのは時間の問題だ」

「ハインツ。状況を調べて、詳しく解るまでメディアへの対応はしないでくれ。取り敢えずは退院するまで」

「詩月、ユリウスたちには話しておく。クレアにはお前から」

「ああ」

「退院した後のこと、しっかり考えておけよ。いいな」






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