「庭の千草」狂詩曲(ラプソディー)
「ん……それについては、ひと悶着あったのよ。言いたいことは腹に貯めない、あなたが必要ないと思うことが、わたしたちに必要ないことではないと、厳しく伝えたわ」

「マルグリット、あなたスゴいわ」

クレアは目を丸くして、甲高い声を上げた。

「あんな饒舌な詩月は初めて見たわ。フフッ、ムキになることもあるのね」

マルグリットは楽しそうに言った。

「私、スゴく不安だったの、詩月を留学させるの。心臓病で体が弱いから、学校も毎日、送迎していたの。MHKヴァイオリンコンクールの後、Nフィルで演奏するようになったり、アイドルグループとコラボするようになったりして、自分て電車やバスで出かけるようになったけれど、心配でたまらなかった」

マルグリットは平気なはずがないと思った。

自分がもし、クレアなら留学は許可しなかったに違いないと。

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