「庭の千草」狂詩曲(ラプソディー)
「毎日、大変な手間暇をかけて申し訳ないわね」

「詩月は家事をよく手伝ってくれるわ。わたしの帰りが遅い時や忙しい時には夕飯を作ってくれて。助かっているのよ」

「家では殆ど何もーーいつ覚えたのかしら」

「詩月はとても器用で、手際も要領もいいわよ。1つ頼むと3つ4つ先を読んでいたり、完了させていたり」

「まあ、そうなの」

「帰国する前に飼いネコの餌を頼んだんだけど、一緒にトイレの砂とノミダニ取りの飲み薬も配達依頼して。よく観ていて、気配りができるのね」

「詩月が……知らなかったわ」

「心配いらないわよ、詩月のことは。凄くしっかりしているもの」

「マルグリット。あの子、言いたいことをちゃんと伝えているかしら? 面倒なことや、手を煩わせることも言えているかしら。我慢していないかしら」

マルグリットはなかなか鋭い質問だと思った。
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