「庭の千草」狂詩曲(ラプソディー)

chapter 2ーー懐かしい音色

ユリウス宅からウィーン中央墓地に着いたのは10時過ぎだった。

ウィーン中央墓地公園の中心部にはカール・ボロメウス教会が建っている。

特別名誉地区には著名な音楽家・芸術家・政治家などの墓地があり、観光スポットにもなっていて、敷地内にはバスも通っている。

ジョギングや散策を楽しむ地元市民の憩いの場として、日常的に利用されている。

広大な敷地は豊かな自然に囲まれた墓地には、約300万人が埋葬されている。

ダフィットは一般人区域に埋葬されている。

詩月たちは敷地内をダフィットの墓のある区画までバスで移動した。

ダフィットの墓はごくごくシンプルだった。

クレアはダフィットの墓の前に立つと、感極まったのか、手を合わせる前に涙ぐんだ。

クレアにとっては、20年ぶりの再会だった。

クレアはお供えに用意してきた白いカーネーションと白薔薇をそっと供えた。


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