「庭の千草」狂詩曲(ラプソディー)
Epilogue
11月。

宗月と詩月に関する報道は全盛期に比べると、かなり下火になった。

ダフィットが詩月の実の父親だと云う事実は、未だ表沙汰になっていない。

詩月は左足のリハビリに、週3日通っている。

元の状態に戻るまでは、未だ暫くかかりそうだ。

詩月は調律を教わっているピアノ工房で、調律は任せてもらえるようになってきた。

工具を持って出かけるが、調律の後には決まって演奏をリクエストされる。

詩月を指名して調律依頼してくる客もいる。

BALの旧ピアノの調律は、未だ詩月の手に負えない。

宗月はリハビリをしながら、着々と復帰の準備を整えている。

腕試しと称して時々、BALのピアノを弾いている。

クレアのヴァイオリン教室では、12月のクリスマスコンサートに向けて、教え子たちが課題曲の練習に勤しんでいる。



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