「庭の千草」狂詩曲

Chapter4ーークレアSide/痛み

宗月との学内コンサートから2ヶ月。

相変わらず、ダフィット先生のレッスンに必死に食らいついた。

課題をこなすために、1日7時間、8時間……練習時間を作るため、睡眠時間が4時間弱。

大学入学以来、そんな生活を続けていた。

「また、入賞泊まり」

ため息しか出ない。

教授に言われるまま幾つかのコンクール出場し、入賞はするものの優勝には到らない。

宗月から言われた言葉が思い出されて、これでいいのかと不安になっていた。

宗月はピアニストとして順調な滑り出しで、卒業後の活躍は約束されたも同然だ。

「……ガタニーニの『シレーナ』」

ダフィット先生から譲られたヴァイオリン「ガダニーニの『シレーナ』」の存在が重くのしかかった。

時々、指に痛みを感じた。

練習時間が長かったせいだと、指に湿布薬を貼たり、炎症を抑える薬を塗ったりして眠った。

「先生……」

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