「庭の千草」狂詩曲
「逃げないよ。次々に音は生まれていくんだ」
宗月はそう言って、ピアノ伴奏を始めた。
わたしと宗月の音色が始めて調和した気がした。
これがわたしたちの演奏ーー心地好い音色に胸が熱くなった。
演奏していても、雨雲に覆われたみたいで少しも自信が持てなかった。
それがパッと晴れたように感じた。
必死で捩じ伏せようとした楽譜が初めて曲になる、耳が澄んでいく。
音楽は心だーー宗月の言葉がストンと胸に落ちた。
コンクールの1週間前だった。
心がフッと軽くなり、宗月との練習が待ち遠しくなった。
演奏することが楽しくなった。
ダフィット先生は、わたしの演奏を初めて褒めた。
コンクール当日。
「今日は気分がいい」
ダフィット先生はそう言って、ヴァイオリンの弦を張り替えてくれた。
いつになく穏やかで優しい笑顔だった。
宗月はそう言って、ピアノ伴奏を始めた。
わたしと宗月の音色が始めて調和した気がした。
これがわたしたちの演奏ーー心地好い音色に胸が熱くなった。
演奏していても、雨雲に覆われたみたいで少しも自信が持てなかった。
それがパッと晴れたように感じた。
必死で捩じ伏せようとした楽譜が初めて曲になる、耳が澄んでいく。
音楽は心だーー宗月の言葉がストンと胸に落ちた。
コンクールの1週間前だった。
心がフッと軽くなり、宗月との練習が待ち遠しくなった。
演奏することが楽しくなった。
ダフィット先生は、わたしの演奏を初めて褒めた。
コンクール当日。
「今日は気分がいい」
ダフィット先生はそう言って、ヴァイオリンの弦を張り替えてくれた。
いつになく穏やかで優しい笑顔だった。