嘘つきな騎士と破られた託宣 -龍の託宣6-
     ◇
 たどり着いた場所で早々に寝所にもつれ込んだ。
 ここはどこなのかとか、カイは何を思っているのかだとか。
 すべてどうでもよくなって、ルチアはただこの瞬間の愉悦に溺れていた。

 続く触れるだけの口づけに、物足りなくなってルチアは涙目で身をよじらせた。

「カイ……お願い、もっと……」
「ルチアはほんといけない子だね」
「駄目……?」
「ううん、素直で可愛いよ」

 ふっと笑ったカイが舌で唇をなぞってくる。
 受け入れるようにルチアは唇を薄く開いた。
 
「ん……カイ……きもちい……」

 口づけをやめてほしくなくて、息継ぎの合間に言葉が漏れる。
 隙間ひとつ開けないように、ルチアはカイの頭を抱え込んだ。

「声、我慢しなくていいよ。ここはオレとルチア以外誰もいないから」

 溢れ出るまま意味をなさない声を紡ぎ、両手がカイの髪をかき回す。
 ふたりは互いの衝動を感じ取り、もう抑えが利かなくなった。ルチアの快感をカイが拾い上げ、カイの欲望に再びルチアが深く飲まれていく。
 触れる場所、触れられる場所、何もかもが気持ちいい。
 ふたりの境目が溶け合って、高みへとどんどん上り詰めていった。

 体力尽きて、いつの間にかまどろみに落ちる。ふと目覚めては、言葉もないまま当たり前のように身を繋げた。
 それを幾度繰り返しても、求める熱は際限なく高まり続ける。
 止めるものは何もなく、昼も夜も無視して、カイとルチアは互いの体をいじり続けた。

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