嘘つきな騎士と破られた託宣 -龍の託宣6-
「駄目よ、アムゼル!」
見失わないよう黒い羽ばたきを追いかけた。後宮を出たアムゼルは、迷路のような王城の廊下を誘うように飛び続ける。
「もう! いい加減にしなさい、アムゼル!」
息が続かなくなったピッパは、もつれるようにその場にしゃがみこんだ。
その様子を心配するかのように、旋回したアムゼルがピッパの肩へと戻ってきた。キョロロとさえずりながら、ピッパの顔に頬ずりをしてくる。
「くすぐったいわ、アムゼル。もう分かったから」
アムゼルの頭を指で軽く撫でつけると、ピッパはようやく立ち上がった。
闇雲に走ってきた廊下を振り返り、ここはどの辺りだろうかと首をかしげた。
「アムゼルのせいで変なところに来てしまったじゃない。ねぇ、誰かいないの?」
廊下に向かって声をかけるが、返事をしたのはアムゼルだけだ。
仕方なく気の向くまま廊下を進む。途中、何もない壁が白く光った気がして、ピッパはそこで立ち止まった。
何とはなしにその壁に触れる。途端に浮き出してきた扉が、手ごたえもないまま音なく開いていった。
「こんなところに扉が……?」
不思議に思いつつ、ピッパはアムゼルとともに開いた扉のその先へと歩を進めた。
見失わないよう黒い羽ばたきを追いかけた。後宮を出たアムゼルは、迷路のような王城の廊下を誘うように飛び続ける。
「もう! いい加減にしなさい、アムゼル!」
息が続かなくなったピッパは、もつれるようにその場にしゃがみこんだ。
その様子を心配するかのように、旋回したアムゼルがピッパの肩へと戻ってきた。キョロロとさえずりながら、ピッパの顔に頬ずりをしてくる。
「くすぐったいわ、アムゼル。もう分かったから」
アムゼルの頭を指で軽く撫でつけると、ピッパはようやく立ち上がった。
闇雲に走ってきた廊下を振り返り、ここはどの辺りだろうかと首をかしげた。
「アムゼルのせいで変なところに来てしまったじゃない。ねぇ、誰かいないの?」
廊下に向かって声をかけるが、返事をしたのはアムゼルだけだ。
仕方なく気の向くまま廊下を進む。途中、何もない壁が白く光った気がして、ピッパはそこで立ち止まった。
何とはなしにその壁に触れる。途端に浮き出してきた扉が、手ごたえもないまま音なく開いていった。
「こんなところに扉が……?」
不思議に思いつつ、ピッパはアムゼルとともに開いた扉のその先へと歩を進めた。