嘘つきな騎士と破られた託宣 -龍の託宣6-
心底可笑しそうに言うアデライーデと見つめ合い、つられるようにジークヴァルトもふっと笑った。
「ねぇ、ヴァルト……」
今度はアデライーデが改まった顔になる。
「あのことは、わたしはもう吹っ切れたから。騎士業も性に合ってるし、毎日それなりに楽しんでるわ。だからヴァルトからもお父様にそう言っておいて」
「……ああ、分かった。これ以上、オレもこの話は口にしない」
「そうしてちょうだい」
悪戯な笑みを残し、アデライーデはバルバナスのあとを追っていった。それを見送っていたリーゼロッテが、おずおずと話しかけてくる。
「あの、ヴァルト様」
「なんだ?」
「アデライーデ様が殴りに行ったお相手って……」
「ああ、ハインリヒのことだ」
やっぱり、と小さく呟いて、リーゼロッテは顔を青ざめさせている。そんな姿も可愛らしいが、リーゼロッテの頬はやはり紅い方がより似合う。
すぐにそうなる未来を思い描いて、ジークヴァルトはその場でさっとリーゼロッテの唇を奪い取った。
「ねぇ、ヴァルト……」
今度はアデライーデが改まった顔になる。
「あのことは、わたしはもう吹っ切れたから。騎士業も性に合ってるし、毎日それなりに楽しんでるわ。だからヴァルトからもお父様にそう言っておいて」
「……ああ、分かった。これ以上、オレもこの話は口にしない」
「そうしてちょうだい」
悪戯な笑みを残し、アデライーデはバルバナスのあとを追っていった。それを見送っていたリーゼロッテが、おずおずと話しかけてくる。
「あの、ヴァルト様」
「なんだ?」
「アデライーデ様が殴りに行ったお相手って……」
「ああ、ハインリヒのことだ」
やっぱり、と小さく呟いて、リーゼロッテは顔を青ざめさせている。そんな姿も可愛らしいが、リーゼロッテの頬はやはり紅い方がより似合う。
すぐにそうなる未来を思い描いて、ジークヴァルトはその場でさっとリーゼロッテの唇を奪い取った。