嘘つきな騎士と破られた託宣 -龍の託宣6-
「ルチア様……」
「お目覚めになったのですねぇ。おそばにいなくってご不安になられましたかぁ?」
ソファにあったブランケットを手に、ベッティがすぐさまルチアに駆け寄った。細い肩の夜着の上から厚手のブランケットがかけられる。
その様子にリーゼロッテは息を飲んだ。この世の者ではない儚さを醸し出し、ルチアは今にも消え去ってしまいそうだ。
「カイはどこ……?」
ぼんやりと宙を見つめルチアは掠れ声で呟いた。
落ちかけのブランケットを引きずりながら、何かを探すようにふらふらと歩き回る。途中ソファのひじ掛けにぶつかって、ルチアはふらつきながらその場にしゃがみ込んだ。
「ルチア様ぁ、お怪我はございませんかぁ」
無感情に言ったベッティは、こんな状況は慣れっこに見える。
思っていたよりもルチアの酷い有様に、リーゼロッテは何もできずにただ立ち尽くした。
「リーゼロッテ様……?」
焦点の合わない瞳がリーゼロッテに向けられる。
絨毯に座り込んだまま、ルチアは苦しげに唇を震わせた。
「カイがどこにいるか知りませんか? ベッティが何も教えてくれないから、リーゼロッテ様なら知ってるかなって思って」
「カイ様は……」
言いかけるも、口をつぐむしかなかった。
カイが星に堕ちたと伝えたとして、今のルチアに理解できはしないだろう。
「何か、知ってるんですね」
弾かれるように立ち上がり、ルチアはリーゼロッテに詰め寄った。
「カイはどこにいるんです? また秘密の任務ですか? お願いです! 知っているなら今すぐ教えて!」
「そ、それは……」
勢いに押され、リーゼロッテは口ごもった。
先ほどの弱々しさが嘘のように、ルチアはものすごい力で掴みかかってくる。
「お目覚めになったのですねぇ。おそばにいなくってご不安になられましたかぁ?」
ソファにあったブランケットを手に、ベッティがすぐさまルチアに駆け寄った。細い肩の夜着の上から厚手のブランケットがかけられる。
その様子にリーゼロッテは息を飲んだ。この世の者ではない儚さを醸し出し、ルチアは今にも消え去ってしまいそうだ。
「カイはどこ……?」
ぼんやりと宙を見つめルチアは掠れ声で呟いた。
落ちかけのブランケットを引きずりながら、何かを探すようにふらふらと歩き回る。途中ソファのひじ掛けにぶつかって、ルチアはふらつきながらその場にしゃがみ込んだ。
「ルチア様ぁ、お怪我はございませんかぁ」
無感情に言ったベッティは、こんな状況は慣れっこに見える。
思っていたよりもルチアの酷い有様に、リーゼロッテは何もできずにただ立ち尽くした。
「リーゼロッテ様……?」
焦点の合わない瞳がリーゼロッテに向けられる。
絨毯に座り込んだまま、ルチアは苦しげに唇を震わせた。
「カイがどこにいるか知りませんか? ベッティが何も教えてくれないから、リーゼロッテ様なら知ってるかなって思って」
「カイ様は……」
言いかけるも、口をつぐむしかなかった。
カイが星に堕ちたと伝えたとして、今のルチアに理解できはしないだろう。
「何か、知ってるんですね」
弾かれるように立ち上がり、ルチアはリーゼロッテに詰め寄った。
「カイはどこにいるんです? また秘密の任務ですか? お願いです! 知っているなら今すぐ教えて!」
「そ、それは……」
勢いに押され、リーゼロッテは口ごもった。
先ほどの弱々しさが嘘のように、ルチアはものすごい力で掴みかかってくる。