嘘つきな騎士と破られた託宣 -龍の託宣6-
◇
朝もやのかかる箱庭で、マルコは昇りゆく陽光に目を細めた。
牢での拘束から一転、突然この場所に連れてこられた。人気のない静かな庭の東屋だ。と言っても、神殿のマルコの部屋よりもうんと立派な建物だった。
緑豊かな庭へは自由に行き来できるが、これは軟禁と言って差し支えないだろう。張り巡らされた高い塀。唯一の出入り口である錆びた鉄門には、いつでも王城の騎士が立っている。
誰かと顔を合わせるのは、護衛を引き連れた女官が食事を届けに来る時だけだ。言葉を交わすこともなく、いつも逃げるように去っていく。
――自分はどうしてこんな扱いを受けているのか
募る不安の中、マルコは今日もひとり朝を迎えた。
朝もやのかかる箱庭で、マルコは昇りゆく陽光に目を細めた。
牢での拘束から一転、突然この場所に連れてこられた。人気のない静かな庭の東屋だ。と言っても、神殿のマルコの部屋よりもうんと立派な建物だった。
緑豊かな庭へは自由に行き来できるが、これは軟禁と言って差し支えないだろう。張り巡らされた高い塀。唯一の出入り口である錆びた鉄門には、いつでも王城の騎士が立っている。
誰かと顔を合わせるのは、護衛を引き連れた女官が食事を届けに来る時だけだ。言葉を交わすこともなく、いつも逃げるように去っていく。
――自分はどうしてこんな扱いを受けているのか
募る不安の中、マルコは今日もひとり朝を迎えた。