中島くんはなぜか私にキスをせがむ(番外編)

番外編③

〜雪平くんの立ち直りストーリー(僕にも年下の可愛い彼女ができました)〜



side 雪平




「雪平くんごめん…私は泣いてばっかりじゃないよ…確かに中島くんといると泣いたり不安になったり辛い思いばっかり…でも…幸せな事も沢山あるから…私は中島くんじゃないとダメなの。中島くんといたいの…」

だからごめんね…




俺の名前は雪平咲人


 
俺は3年前…



大きな過ちを犯した…



それは3年経った今でも後悔として残り、俺の胸を締め付けていた…



3年前俺は1ヶ月だけ付き合った美桜を傷つけて別れた



理由は、自分に縛られずに違う奴と幸せになって欲しかったからだ



でも…俺はすぐに後悔した



どうしてあんな言い方しかできなかったんだろう?



自分から美桜を遠ざけたくせに、美桜を忘れられない俺は、高校を卒業すると、東京の大学を受験した



偶然でもいい…



もう無理だと分かっていながら、俺はもう一度美桜に会いたかった…



俺と美桜は部活の夏合宿でもう一度再会した…



でも…そんな俺の気持ちも、時の経過には敵わず、無惨にも砕け散って、俺はフラれた…
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