社内では言えないけど ―私と部長の秘匿性高めな恋愛模様―
土曜日に行ったカフェのこと、そしてそこで偶然部長と会ったこと、さらには『秘密の競争』が始まったことは、日曜日の夜、ブログに投稿した。
すると翌朝、いつものように数人がコメントを残してくれていた。
『うさぎさん、最近忙しそうですね。ブログの投稿が少ないのは寂しいけど、その分お仕事が順調で楽しそうなので、自分のことのように嬉しくもあります。よかったね、うさぎさん!』
電車の中だというのに、温かいコメントに思わず頬が緩む。
実は、前より忙しいかといったら、そうでもない。
むしろ、残業日数だけで考えたら、プロジェクトが始動する前までの方が多いと思う。
だけど、仕事が順調で楽しそうというのはその通り。
とにかく毎日が充実していて、その分パワフルに動いているせいか、毎日心地いい疲労感がある。
そのためすぐ眠くなって、ブログを書く時間がないのだ。
『こんにちは。うさぎさんのブログ、いつも楽しく?拝読しています。最近充実してるのかな? ブログもなんか活き活きしてて、読む方も楽しい。……で、今回のブログ、休日に上司とばったり会って相席したのは、本当に偶然なんでしょうか〜?』
「え」
文末に踊る、ちょっと意地悪な……いや、おどけたような顔の絵文字に、電車の中なのも忘れて小さな声が出てしまった。
慌てて口を手で押さえ、そっと周りを窺ったけど、ほとんどの人がワイヤレスイヤホンをつけていて、こちらを気にしてはいなかった。
ホッと胸を撫で下ろし、再びスマホに目を落とす。
ちょっと気になって、他のコメントも開いてみた。
すると……。
『うさぎさん、新しい上司と相性いいんだね。ちなみに……それって、男の人?』
『もしかして……その上司に恋しちゃったりしてません??笑』
『もともといい人だってベタ褒めでしたものね。お互い独身なら、そういう形の社内恋愛もアリだと思いますよ!』
「〜〜〜……っ!!」
私はギョッとして大きく目を見開き、声にならない声をのみ込んだ。
そんな自分を誤魔化すため、勢いよく面を伏せる。
すると翌朝、いつものように数人がコメントを残してくれていた。
『うさぎさん、最近忙しそうですね。ブログの投稿が少ないのは寂しいけど、その分お仕事が順調で楽しそうなので、自分のことのように嬉しくもあります。よかったね、うさぎさん!』
電車の中だというのに、温かいコメントに思わず頬が緩む。
実は、前より忙しいかといったら、そうでもない。
むしろ、残業日数だけで考えたら、プロジェクトが始動する前までの方が多いと思う。
だけど、仕事が順調で楽しそうというのはその通り。
とにかく毎日が充実していて、その分パワフルに動いているせいか、毎日心地いい疲労感がある。
そのためすぐ眠くなって、ブログを書く時間がないのだ。
『こんにちは。うさぎさんのブログ、いつも楽しく?拝読しています。最近充実してるのかな? ブログもなんか活き活きしてて、読む方も楽しい。……で、今回のブログ、休日に上司とばったり会って相席したのは、本当に偶然なんでしょうか〜?』
「え」
文末に踊る、ちょっと意地悪な……いや、おどけたような顔の絵文字に、電車の中なのも忘れて小さな声が出てしまった。
慌てて口を手で押さえ、そっと周りを窺ったけど、ほとんどの人がワイヤレスイヤホンをつけていて、こちらを気にしてはいなかった。
ホッと胸を撫で下ろし、再びスマホに目を落とす。
ちょっと気になって、他のコメントも開いてみた。
すると……。
『うさぎさん、新しい上司と相性いいんだね。ちなみに……それって、男の人?』
『もしかして……その上司に恋しちゃったりしてません??笑』
『もともといい人だってベタ褒めでしたものね。お互い独身なら、そういう形の社内恋愛もアリだと思いますよ!』
「〜〜〜……っ!!」
私はギョッとして大きく目を見開き、声にならない声をのみ込んだ。
そんな自分を誤魔化すため、勢いよく面を伏せる。