過つは彼の性、許すは我の心 参


 だったらこれからも誰かと気持ちを共有する、寄り添える喜びを忘れないで欲しい。

 人殺しと呼ばれる彼の、多くの人から憎まれ生きるその人生に、私だけでも彼の幸福を願ってもいいんじゃないかとそう思ったからの約束だ。

 私の一方的な約束を受けた惣倉君は、うーんと唸り声を上げて、


「…何で巨乳なんですか?」


 そう疑問を呈した。


「…」


…勝手な想像だけれど男の人って巨乳好きじゃない?


「一括りにしないで下さい。先輩じゃなきゃ意味ないです」


 あれ、キュン。


「…」

「…」 


 少しの沈黙の後、


「…ふふ」

「ハハッ…」


 又もや笑いが込み上げる。

 くだらない、でも。 


「…泣かないで先輩」

「…っ」


 愛しい。

 私達の最後の会話。

 切先が照準を定めた。
 

「バイバイ、先輩」


 俺の、一生の人。


 胸に走る衝撃に、刺す音。

 それを最後に目を閉じた。



ーーーto be continue
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