悪女な私とは婚約破棄してください。なのに、冷徹社長の猛愛からは逃げられない
「あなたはKマシェリを立ちあげて会社の危機を救った英雄。対する前社長、志桜のお父さんは無茶な投資で会社を傾けた戦犯。世間もKAMUROの社員もそう思っている。でも実際は逆ですね」
「父の急死を利用して、おじさまは自分の罪をなすりつけ、父の功績を奪った。そうですよね?」
志桜も語気を強めて、彼を問い詰める。楓の推理をもとに、ふたりできっちり調べあげた。だから間違いはないはず。
「俺は、前社長が亡くなる前に本人からKマシェリの構想を聞いていました。なのに、あなたは自分ひとりで企画したと言い張っていた。他人の功績を平然と横取りするような人間はもっと別の罪をおかしているのではないか? そう思って、調べさせてもらいました」
話が核心に向かっているのを察したのだろう。英輔の肩がカタカタと小刻みに揺れ出した。この話はもちろん、愛奈も知らされていなかった。目を丸くして、自分の父親を凝視している。
「彼が社長だった当時、あなたは経理部長をされていた。当時KAMUROの経営は決して好調とはいえない状況だったにもかかわらず、会社の金を横領しギャンブルに興じていた」
英輔が無言なのは肯定だと理解したのだろう。楓は話を続けた。
「父の急死を利用して、おじさまは自分の罪をなすりつけ、父の功績を奪った。そうですよね?」
志桜も語気を強めて、彼を問い詰める。楓の推理をもとに、ふたりできっちり調べあげた。だから間違いはないはず。
「俺は、前社長が亡くなる前に本人からKマシェリの構想を聞いていました。なのに、あなたは自分ひとりで企画したと言い張っていた。他人の功績を平然と横取りするような人間はもっと別の罪をおかしているのではないか? そう思って、調べさせてもらいました」
話が核心に向かっているのを察したのだろう。英輔の肩がカタカタと小刻みに揺れ出した。この話はもちろん、愛奈も知らされていなかった。目を丸くして、自分の父親を凝視している。
「彼が社長だった当時、あなたは経理部長をされていた。当時KAMUROの経営は決して好調とはいえない状況だったにもかかわらず、会社の金を横領しギャンブルに興じていた」
英輔が無言なのは肯定だと理解したのだろう。楓は話を続けた。