白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
 翌日の夕方。
 私はマリアンヌの侍女から呼び出され、別邸を訪れた。

 初めて入る別邸は本邸とはまったく別物のようだった。
 造りも新しく、調度品もしっかりと配置されている。

 そして使用人が多いせいか、ほこりなどはみじんもない。

 カーテンなども重厚かつ細やかな刺繍が施されており、値段にしたら本邸の軽く三倍以上しそうなものばかり。

 こちらが本邸であっちは物置だといってもおかしくないレベルだった。

「なにをそんなに貴女はきょろきょろしているの?」

 私が部屋に入るなり、ソファーに深く腰かけていたマリアンヌが声をかけてきた。
 部屋には数名の侍女が控えているものの、ダミアンの姿はない。

 本邸にもいなかったから、出かけたのかしら。

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