白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
「いや、なんか綺麗だなぁと感心してしまって」
「嫌味? まぁ、でも分かるわ。あっちは酷いものね」
「そうなんですよ。潰した方が早いんじゃないかっていつも思っているんです」

 私の言葉にマリアンヌは吹き出したように笑い出す。
 こういう姿を見ると、愛人というよりも可愛らしい少女のようだ。

 そんな彼女の姿を、侍女たちも嬉しそうな顔で見ていた。

「にしてもこんな時間に大丈夫なのですか? あの人、いつもこっちにいるようですが」
「ああ……。遊びに出かけたわ」

 そう言ったマリアンヌの表情はどこか暗い。
 前に言っていたっけ。

 お金が入った途端、また外遊びをダミアンが始めたようだと。
 まったく頭が悪いにもほどがあるわね。

「こんなに美しい人を置き去りにして、何考えてるんですかね」
「あの人はそういう人よ……」
「ん-。そっちに関しては、こちらが裏から手をまわしてみます」
「出来るの⁉」

 マリアンヌは立ち上がらんばかりの勢いで、こちらを向く。
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