白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
 とりあえずフォークとナイフで食べればそれっぽく見えるわよね。
 だって一回目の人生でだって、こんな高級お菓子見たこともないし。
 下品であっても大目に見てとしか言いようがないわ。

「気にしないで好きに食べてくれればいい。ここには俺と貴女しかいないのだから」

 見透かされたようにそうブレイズは言ったものの、特にマナーについて言いたそうではなかった。
 むしろ視線を合わせることなく、自分はゆっくり紅茶を飲んでいる。

「ありがとうございます」

 貴族として生きていくとか考えたことはなかったけど、マナーとかキチンと習わなきゃダメね。
 屋敷にはいいお手本さんがいることだし、頑張らないとね。

 さて、でも今は目の前のお菓子をいただいちゃいましょう。
 せっかく作ってくれたのに残すのは申し訳ないものね。

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