白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
 テーブルにはすでにたくさんの、見たコトもないお茶菓子たちが並んでいる。
 ケーキとクッキーまでは分かる。
 だけど、丸いカラフルなお菓子とかトンガリ三角のサクサクしてそうなやつとか。

 さすが公爵家ということなんだけど、困ったわ。
 食べ方とか全然分からないし。

 アンリエッタから昼間のお茶会はお庭でやるとは聞いていたから、なんとなくは分かっていたけど。
 想像以上だわ。

「この前はすまなかった。うちの部下たちが貴女に不快な思いをさせてしまって」
「いえ。いきなりあの場で私のような者がしゃしゃり出てくれば、誰だって不快に思われると思います」
「いや、むしろ貴女のおかげで助かったのは事実だ」

 対面に座ったブレイズは座ったまま私に頭を下げた。
 本来なら身分が下の、しかも元平民でしかない私になんか頭を下げるものではないのだと思うけど。

「口に合うかどうかわからないが、うちの料理人が作ったんだ」
「ありがとうございます」

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