白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
「それはよかった」

 貧相な感想なのに、ブレイブはふわりと微笑んだ。
 なんだかその笑みに、胸のどこかがソワソワし始める。

 何とも言えないその感覚に、私は残っていたお菓子を一気に口に放り込んだ。

「今日の服装も綺麗ですね」
「んっ、ぶっ」

 思わず吹き出しそうになり、口元を押さえる。
 きゅ、急に何を言い出すのこの人は?

 お世辞? お世辞よね、さすがに。
 ああ、貴族ってこういう会話をするものなの?
 やだ、分かんないし。
 ちゃんとマリアンヌに聞いてくればよかった。
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