白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
「ではその女性が今でも自分の夫の元にいたとしても、何ら問題はないのですか?」

 どこかとげのある言い方だった。
 この言い方だと、マリアンヌが悪いみたいじゃない。
 悪いのはダミアンであって、彼女ではない。

 確かに愛人という立場は世間的にはダメなのは分かるけど。
 私にとっては、マリアンヌが悪だとは一度だって思ったことないもの。

「問題があるとすれば、それは囲っている夫にでしょうか。ですが元よりこの結婚は契約的なものです。水面下で何が起きたとしても、こちらを尊重してもらえるのでしたら、本来は何も問題はありません」

 そう。
 仮面夫婦であっても、お互いが尊重さえできれば、もう少し私たちは上手くやれたのかもしれない。

 今になってはすべて引き返すことも出来ないし、しようとすら思わないのだけどね。

 私の返答に、ブレイズはただ沈黙した。
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