白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
 平民でも裕福な家になればなるほど、親が結婚相手を決めるっていうのが普通だと思っていたわ。

「一つお聞きしても良いですか?」
「ええ。どうぞ?」

 安定にブレイズの眉間にはシワが寄ったままだ。
 そしてややあらたまったように、口を開く。

「結婚は貴女が望んだものではないと分かりました。つまりは愛もないと?」
「まぁ、そうなりますね」
「かの男爵の話はよく聞いたことがあります。とある子爵令嬢に入れあげて、本来ならばその令嬢と結婚するはずだったと」
「ああ、みたいですね」

 まさかうちの屋敷の別邸にいますとは言えないけど。
 貴族の間でも、有名な話だったのね。

 この人は、そういう話には興味なさそうだったのに。
 なんか意外だわ。人は見かけで判断してはダメね。

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