白い結婚にさよならを。死に戻った私はすべてを手に入れる。
 予定通りにバラ病が起こるかどうかもわからない。
 それなら早くから準備するに越したことはないわ。

「それなら確かうちの庭にありますよ?」
「え、あるんですか!」

 まさか国内で栽培されてるなんて思ってもみなかったわ。
 あんまりニカのことは好きではないけど、なんとしても種か株を譲ってもらいたい。

 早く植えるにこしたことはないからね。

「ほんの少しでいいので、譲ってもらうことは出来ないですか?」

 顎の下で手を組み合わせお願いする私に、なぜかニカは後退する。

「え、ああ。別に全然かまわないですが、あんなんどうするんですか?」
「えっと、あの花のお茶が体にいいというか、病気を治す作用があるみたいで」
「病気?」
「あー、はい。んと、風邪とか」

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